擦り傷を負った時「まず、消毒しなくては」と思われる方が多いのでは?
しかし、消毒よりも、まず水道水で傷を洗うことが大切です。水道水は、塩素の作用でほぼ無菌状態であり、新たな細菌はつきません。傷口に土や砂などがついたままでは治りが悪く、入れ墨の様に痕が残ってしまいます。たとえ、子どもが嫌がっても、汚い傷はよく洗って土やごみを洗い流す必要があります。また、色が消えない消毒薬を塗って診察に来る方がおられますが、傷の正確な判断が出来ず良くありません。
現代医学では、感染の強い傷でなければ、それほど消毒は重要でないこと、傷から滲み出る体液が傷の治療に役立ち湿潤環境を保った方が早く治ることが解っています。
当院では感染の無い傷は必要以上の消毒はせず、なるべく被覆剤を傷に貼り、湿潤環境を保つ治療法を主に行なっています。同じ考えで、やけどの水泡も破らない方が治りが早く、跡もきれいになります(病院では わざわざ皮を破って被覆剤を貼る事もあります)。
ただし、感染の強い傷(例えば、犬や猫に咬まれた傷、古くぎの刺し傷等)には、水道水で洗った後は、なるべく早く病院で十分な処置が必要です。直ちに、当院を受診して下さい。